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ハーフビルド・ガーデンの話 2

さて、昨日は、素人礼賛の記事を書いてきたが、実はいろいろ問題がある

庭は一見して、要素が結構多いのである。

電気や水道、排水などの設備的な面もあるし、樹木や土壌など植生、塀や門扉などの外構。

石や灯篭、砂利、それに、デザインや「謂れ」などという庭に関する伝説や薀蓄・スタイル・・・

疑う人はいないと思うが、庭屋をしている人の倉庫を覗けば一目瞭然。

左官道具、植栽道具、木工道具、電気・水道道具・・・それに剪定道具や石関連の庭屋独特の道具。

庭屋の倉庫には、実に様々な道具が並んでいる。

今時の大工さんや外溝屋さんやその他様々な専門職の方は、結構軽トラックのバン(ケイバン)を使っている人が多い。

自分の家に来た職人さんの車に着目。

大概、この一台に大方使う道具を満載している。

ところが、私らは、道具を軽トラック2台に満車しても運びきれない。

たまに、現場で道具の荷下ろしをしながら、つくづく閉口してしまう。

木工に植栽にセメント仕事を一緒のデザインに入れなければよかったと思う。


庭作りは、要素が多いのだ。

この辺りも素人の方のちょっとしたハードルになる。

ここで教訓、「庭作りは、すぐゲームを始めたいのにマニュアル説明が長いのに似ている」

ということは・・・道具が沢山いる。

これは大問題。

庭作り前に、庭作り道具に予算を振り向けるということになる。


会社を創業した頃、思い付きでまったく無駄な広告をしたことがある。

一言で言えば、「庭で悩んでいること教えて」というもの。

広告費15万円。(今でも憶えている(笑))

「お庭の相談会」というマーケティングめかしたものはよくあるが、当時私が思ったことはそうではなかった。当時からハーフビルドをしたいと思っていたのだが、「一体何に悩んでいるのか」というすごく素朴なことがよく理解できなかったというのが真因。

結果数件以上のお電話があり、私はノコノコ出かけ、お悩みを聞いた。

しかも聞くだけ。

全く商売下手であったと今は少々反省している。

お客さんというか電話かけた方も、「一体この人なんなの?」と思われていたと思うし、数件言われた。一応説明はしましたが・・・。

同僚にもバカにされるし・・いいことはひとつもなかったと書きたいところだが、さにあらず。

そこで思ったこと。

「一体どこから手をつければいいのかわからない」

雑誌を持ってきて「こんな感じがいいのですが」というのが多い。

例えば、「素敵なレンガ舗道の小道」と名づけたいような写真がある。

「こんな感じがいい」と言われる。

ここで、分解。

「素敵」 「レンガ」 「舗道」

レンガ敷きたいのか?

舗道が必要なのか?

いいえ

「素敵」>「レンガ」「舗道」

やはり、「素敵」が欲しいということ。

「素敵」>「土」「砂利」としてもいいし、「素敵」>「タイル」「樹木」としてもいいように感じる。

つまるところ、「素敵」>「∞」(無限大)

これはやっかいな仕事だと思った。

庭作りの道具も大変だが、案外「作りたい」ものの正体があやふやなのである。

この辺りが、「ガーデニング」らしいとも言えるが・・・。(笑)

庭は、植物や石や土などの「物質の塊」なのである。(当たり前か)

物質の塊の庭を見て、抽象的な概念にすることは案外見慣れれば出来るが、

抽象的な感覚を「物質」に落とすのは、結構難しいのである。と私は思う。


次に材料の問題。

樹木にしても、庭園材料(庭石やレンガ、石材)にしても、そうそう素人の方はお目にかかれない。

ホームセンターで苗木や輸入材のチープな材料を見るくらいかな?

イメージはあるのだけど、思い当たる材料がない。

ここでの知識差がひとつ問題になってくる。

材料を多く知っているとまた別な意味で悩むのだが、一方知らないと「考える」材料が乏しいということで、さらに「悩み」は深い。

素人も専門家も同じだと思うのだが、多くの場合、アイデアや発想より、「材料」で決まることもある。

教訓 「百の悩みより、ひとつの材料」

材料から、イメージを膨らませるというのもひとつなのである。

多分、写真を頼りにインターネットで検索される方も多いのではないか?と思う。

二十四節記レンガ

この写真は、上牧にある「二十四節記」の施工中のもの。

深目地でレンガがくっきり。私は、そうしたかった・・・懐かしい。安全性のため今の姿と違う。

この施工写真は今のものより好きなくらいだ。

ただ、これは施工が素晴らしいとかデザインがいいとかは思わない。

「レンガ」そのものがいい。

こういう施工を「お刺身的施工」と私は呼んでいる(笑)

ネタがいいので、そのまま食べて美味しいという意味。そういう意味で「和風か?」と思う。


こんな具合で、さあ取り掛かろう!と思うのだが、なかなか手を出せない。

イメージはなんとなくあるのだけど、具体的な「材料」ベースに落とし込めない。

ここでようやく、「ハーフビルド」のもう一方の役割。

庭屋さんの出番が出てくるように思う。

大事なのは、庭屋さんの出番が先にあるのでなく、庭屋さんの出番は後にあるということ。


力仕事良し、材料搬入良し、材料吟味よし、植物の植生理解よし・・・と多分自分で作りたいお客さんにとっては、いい「相棒」になると思う

なんだ今までと同じじゃないかと思われるだろうが・・・実は全然違うプロセスが必要になってくると思う。

長くなってきたので・・・またの機会に

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プロフィール

フィトライフ

Author:フィトライフ
株式会社フィトライフに勤めております。庭を観てるだけじゃなく、自分で作る(ハーフビルド)こと、収穫すること、育てること、愉しむこと・・植物の持つ様々なチカラを楽しめる庭を作りたいなと思っております

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